この一年NEVER LOSEが表だった活動をしなかった為、いろんな噂や、谷本進大丈夫なのか?と言われているらしいが、大きな劇場でやったりテレビや雑誌などメディアに出ることは大事かもしれないが、むしろ俺にとってあまり人生において大きな意味を見い出せなかったし、自分を成長させる為の意味ある経験になるとは思っていない。
テレビ出演の話もあったが、内容が俺の信念を曲げるもので、そこはゆずれないものがあったので、もめるの覚悟で断った。
それがたとえゴールデンタイムでも。
俺はいわばエベレストを登ろうとしている訳で、テレビやたくさんのミーハーなお客の入る劇団や映画に出ても、そういう経験は小さな山を越える事に過ぎないし、「ああ良かったな」ぐらいで終わってしまう。
(実際始めた頃から今まで、舞台に関しては自分から出してくれと言って出たことは一度もない。つまんなかったら誘われても断る事もあった)
それが言えるのは俺がそういうマスコミの媒体にも出たし、○○フェスティバルや○○賞を取った作品も出たし、海外でも舞台に立ったし、芸能界のからむ機会や仕事も一通り経験してきたからで、やった事もないのに偉そうにと言われる筋合いもない。
それより自分が進化するために一人で孤独な時間を過ごしたり、新しい景色や人や物に出会ったり、今までやらなかった人生経験をつんだりする方が、より表現者として自分らしくいられると思うようになった。
あまり知られてないが、昨年は青森県弘前市のスタジオデネガの舞台にも立った 。
一年ふりかえると、つらかったのは春から秋ぐらいだったと思うが、表舞台に出なかったがより大きな人間になる為と自分の幸せを考え、葛藤し、自分の心ともの凄い戦いをしていた。
失敗や空回りばかりしていたし、なにをやっても楽しくなかった。
いつのまにか真剣に遊ぶ事を忘れていた。
今はNEVER LOSEの現場に戻り、一所懸命の精神で自分らしく真剣に楽しんでみようと思う。
遊び心を発揮しながら。
新しい物を求めて試行錯誤し真剣に努力しているような、刺激ある面白いと思える人となら、真剣に遊んでみようと思う。
たとえその人がどんな仕事をしていようが、世間での評価が低くても構わない。
そう言えるのは、今までNEVER LOSEで自己表現として、その場所その時間でしか味わえない中身の濃い物を、その場に来たお客さんと味わって来たからだと思う。
俺達が作る作品は、同業者も含めて他のどのジャンルにも負けないものだし、身を削りながら衝撃を与える物を出して来た。
他の舞台や、テレビや映画に出ている人もあまり凄いと思わないし、表現者として俺自身の濃度が薄まるのは避けたい。次の作品は、より人生経験をつみ、進化したものを見せられると思っているから。
「俺は○○だ」とか「それは○○じゃない」とか、あんまりカテゴリーを作らず、風通し良く自分らしくありたいと思っている。
その方が自分にとっては人生で勇気出さなきゃ出来ないことだし真剣になれる楽しみだからである。
一生懸命より一所懸命なんだよ!